映画クレイジーリッチ!をやっと見たので感想を述べる

以前、この記事でも「クレイジー・リッチ!」という映画が楽しみってことを書いたんですけど→クレイジーリッチアジアンとかいう映画がやばそうと思ったら案外普通そう 最近やっと見たんで色々感想を述べようと思います!ネタバレはありませんのでご安心を。

ちなみに六本木の映画館で見たんですけど土地柄か観客の大半が外国人で、わりと何度も爆笑起きてました。

 

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1. この映画の果たした役割

ハリウッドで多様性を尊重する傾向が加速中の現在、アメリカにおける3つの人種グループにおいて重要な映画がこの1年で3本リリースされました。

メキシコ系→ リメンバー・ミー(ピクサー)

黒人→ ブラックパンサー(マーベル。初の黒人ヒーロー)

アジア人→ クレイジー・リッチ!

私はブラックパンサー見たことないんですけど、リメンバーミー本当に大好きで初めて見たとき号泣。メキシコ人の友人に聞いたら「かなりよくメキシコの文化を忠実に再現している」と言っていました。これら3つの映画はそれぞれの人種グループにサポートされています。

言うまでもなくこのクレイジー・リッチ!はアジア人にとって重大な意味を持つ映画です。今までハリウッド映画でオールアジア人キャストの映画なんてなかったですから。大体、1つの映画にちょい役でアジア人が1人出てきたらいいほう、みたいな感じです。この映画からハリウッドにおけるアジア人の活躍の幅が広がれば良いと期待されています!

 

2. 主役二人の来歴の差がすごい

 

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まず、主人公である生まれも育ちもアメリカの中国系アメリカ人レイチェルを演じる Constance Wu (コンスタンス・ウー) はかなりの下積みを経て主役の座を勝ち取りました。

2006年に24歳で女優として活動を開始して以来、あまり日の目を見ない日々が続き、2015年にABCのドラマ”Fresh Off The Boat”でメインキャラクターを演じ、有名になりました。2018年にこのクレイジー・リッチ!で映画初主演。ついに脚光を浴びました。

 

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主人公レイチェルの恋人でクレイジーなほどリッチなシンガポールの名家の御曹司ニックを演じたHenry Golding (ヘンリー・ゴールディング) はコンスタンスとは真逆の来歴の持ち主です。はっきり言って「男版シンデレラ」レベルの大抜擢です。

ヘンリーはイギリス人と父とマレーシア人の母に生まれ、5歳までマレーシアのサラワク(西マレーシアの田舎ですよ!)で暮らし、そのごイギリスに移住。21歳の頃にマレーシアの首都クアラルンプールで俳優としてのキャリアを始めました。活動拠点はマレーシアで、この映画までハリウッド映画なんて出演したことなかったそう。。

クレイジー・リッチ!の監督Jon M. Chuに会計士のツテで目に留まり、即ニック役を射止めたそうです!

尚、彼の次の出演作はなんと Anna Kendrick とゴシップガールの Blake Lively が出演している “A Simple favor” という映画です!これ本当に早くみたい!

 

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しかもBlakeの夫役ですよ!

 

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コンスタンスとヘンリー、長かった下積みの末に脚光を浴びたベテラン女優と、大役を射止めたハリウッドニュービーの競演は非常に興味深かったです!!

 

3. もっとリアルなシンガポールを見せてほしかった

ニックはシンガポールの王族と呼ばれるレベルの大富豪一家出身で、レイチェルをつれて友人の結婚式に出席するためシンガポールに里帰りします。

私は10代をシンガポールのお隣の国マレーシアで過ごしたこともありシンガポールに何度も足を運んだことがあるのですが、映画で違和感を感じたのがとにかく中華系しか出てこなくて、門番で少しインド人ぽい人が出てきたにとどまった点です。まぁ、シンガポールは他民族国家をうたってはいるものの今や75%は中華系といわれていますが、せっかく民族国家をうたっている国ならもうちょっと多様なシンガポール映すことができたらよかったんじゃないかな…と思いました。

でもやはりハリウッド映画としてはこれ以上求めてはいけない気もしますね。。また、マレーシアやシンガポールでも人種間の隔たりってやはりあるので、中華系の結婚式やパーティーにインド系やマレー系の人がたくさん来るかと言ったらあまり想像できないので、、まぁこの点はあまり真に受けないでください…笑

 

我々日本人もアジア人なわけですが、同じアジア人の中でもアメリカ育ちのアジア人対するイメージや偏見、アジアから出たことがないアジア人の考え方や文化の違いなど、色々なことに気づかされて勉強になる映画です!また、コメディ要素も強くて普通に笑えます!

クレイジー・リッチ!まだ見てない方はおすすめです!

 

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