日系アメリカ人の歴史・文化をインスタグラムで学ぼう!おすすめアカウント3選

 

第二次世界大戦下、アメリカに暮らす日本からの移民とその子孫はたとえアメリカ生まれのアメリカ市民権を持つアメリカ国籍者であっても、強制収容所に強制収用されました。ある日突然、住んでいた家や全てを奪われ、元馬小屋のバラックに詰め込まれたのです。アメリカに取手の敵国であるドイツ・イタリアからの移民に対してこのような措置は取られなかったため、人種差別に基づく不当な扱いであったとして1980年にアメリカ合衆国政府から強制収容された日系アメリカ人に対し正式に謝罪し、一人につき2万ドルの補償金を支払いました。

私は親戚に日系アメリカ人がおり、そのおじいさんは日系2世で、強制収用での生活を余儀なくされた経験の持ち主でした。親戚たちから当時のことを聞いたり、自分で調べて勉強したりしました。それをきっかけに大学では日系アメリカ人をテーマに卒論を書きました。そんな私が今回は、フォローするだけで日系アメリカ人の歴史や文化を垣間見れるおすすめアカウントをご紹介します!




Japanese American National Museum (全米日系人博物館)

ロサンゼルスのリトルトーキョーにある全米日系人博物館の公式インスタグラムアカウントです。日系人にまつわる博物館では全米最大規模で、興味のある方はぜひ一度行ってみてください。私も何度か行きましたが一度日本からの修学旅行団体を見かけたこともあり、LAに行ったら必見のスポットとしても有名ですね。ジャパンタウンにあるので周辺を散策するのも楽しいです。

全米日系人博物館のインスタグラムアカウントでは、貴重な戦時下の強制収容所の写真や、日本やアジアにまつわる展示の告知など、過去と現在を織り交ぜたさまざまな写真を公開しています。歴史と現在、両方を抑えたい場合にぜひフォローしていただきたいアカウントです。そして何より、実際の博物館の展示も素晴らしい(強制収容所のバラック小屋をそのまま持ってきて再建し、展示している、など)ので少しでも興味がある方はぜひ一度足を運んでみてください。


   

Rafushimpo (羅府新報)

1903年にロサンゼルスで創刊された歴史ある日本語新聞のアカウントです。報道メディアのアカウントですので、ロサンゼルスの日系人コミュニティーに密接した投稿が多く見られます。日系アメリカ人コミュニティーの「今」を発信してくれるアカウントです。特に毎年夏にロサンゼルスのリトルトーキョーで開催される”Nisei Week”というお祭りのスポンサーもしており、お祭りの投稿などは臨場感がありますよ。(Nisei Week Queenというミスコンのようなものも毎年開催されています!)

  
   

Terasaki Budokan

2020年春にロサンゼルスのリトルトーキョーに完成予定の多目的イベント施設のインスタグラムアカウント。このテラサキ武道館建設のために寄付金集めの活動が行われています。武道館完成前ですが、完成したらコミュニティーの中心的役割を担うことになると思いますので、今からフォローしてみてはいかがでしょうか。

  
  
以上、日系アメリカ人の歴史やコミュニティーの現状について学びたい方におすすめのインスタアカウントおすすめ3選でした。

ちなみに、日系アメリカ人の歴史や文化について文献や資料がたくさんありますので、調べたり勉強したい方は文献・資料も探してみるのがおすすめです。たとえば、羅府新報の過去の記事は、国会議事堂すぐ隣の国立国会図書館に所蔵されているので、日本にいてもある程度のリサーチは可能です。

そして、日系アメリカ人に限らず、アジア系アメリカ人の若者文化がかつて存在したという記事を書きましたのでご興味のある方はぜひご覧ください!

アジア系アメリカ人の若者文化 AZN PRIDEって知ってる?