ファッションだけじゃない。映画ミーンガールズのすごさを力説

このアリアナ・グランデの新曲MVを見たことありますか?

2000年代って女子向けの映画が豊作だった時代なんですが、その名シーンが多数再現されています。中でも最も尺が長いのがミーンガールズです!

実は私、このブログ名にミーンガールズのセリフを使うほどとにかくこの映画大好きなのですが、ここではミーン・ガールズ信者の私がこの映画のすごさを徹底解説します。
ちょっと悲しいのが、世間ではかわいい女の子が可愛い服着て出てくるピンクのおしゃれ映画だと認識されていること。しかしこの映画の魅力はそれよりももっともっと奥深いのです。Netflixでは「カルト的人気」というタグを貼られていますし、そしてなんと2018年にはニューヨークのブロードウェイミュージカルでミュージカル化もされました。2004年に公開された映画がカルト的人気のあまりミュージカルにまでなったわけです。
この記事で少しでもこの映画の魅力をお伝えできれば嬉しいです。

基本情報

原題: Mean Girls
公開: 2004年
原作: Queen Bees and Wannabes
主演: Lindsay Lohan, Rachel McAdams, Amanda Seyfried, Tina Fey

あらすじ: 動物学者の両親を持つケイディは、ずっとアフリカで暮らしていたが、16歳になってアメリカのシカゴ郊外に引っ越してきた。新しい環境に馴染めるかと心配する両親をよそに楽天的なケイディだったが、いざ学校に行ってみると、そこは細かいルールが幅を利かす世界だった。すぐにジャニスとダミアンという友人が出来るも、ケイディは戸惑うばかり。そんなある時、同級生レジーナをクイーンとする人気グループ”Plastics”に気に入られる。(Wikipediaより)

以下にミーンガールズのすごさを挙げていきます!

歴史に残る名セリフの数々

名セリフと言っても、心に響く系ではなく(笑)くだらないんだけど日常で使いたくなるものがたくさん。多すぎて選べないんですが泣く泣く抜粋して紹介します。

So Fetch
Plasticsという学校で一番権力があって目立つグループの一員・グレッチェンが流行らせようと頑張って使っている言葉。意味不明すぎてみんなに「なにそれ」と冷たく突っ込まれると「イギリスのスラング」とかでたらめなことを言うんです。そのでたらめさ・適当さや痛さを司るSo fetchはこの映画の代表的な言い回しとして最も有名と言っても過言ではありません!

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Get in loser

これを意訳すると「買い物行くから早く乗りなよ!」なんですが。。これをGet in loserで片付けるのはさすが女王レジーナです。直訳すると「早く乗れ負け犬」になるので、過激でひどいことをさらっと可愛い顔と声で言っちゃうギャップがおもしろポイントです。

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On Wednesday we wear pink

Plasticsの一員で一番頭が悪いというカレンのセリフ。レジーナが主人公ケイディーをグループに入れると決めて、さっそくそのグループのルールをカレンが教えてあげているシーンで出てきます。水曜はピンクの日として私もなんとなく水曜になるとピンクを着る日が多いです(笑)

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いたるところでパロられる

ミーンガールズをパロると漏れなく傑作になるという方程式があります(笑)

たとえばこれ。映画の中に”burn book” という学校中の人の噂とか悪口をPlasticsが書き溜めているデスノート的なものが出てきて、これが騒動の発端になって物語が進んでいきます。(よくBurn bookは「ピンクの可愛いノート」と日本語で紹介されていますが、可愛い見た目に反してデスノート的ポジションであると言うギャップが笑いを誘うポイントなので間違えないでくださいね。)

下の写真は昨年のアメリカ大統領選挙の際、トランプを気に入らない人が作ったアンチトランプポスターです。映画の終盤にBurn bookに殴り書きするシーンに出てくるページに字体も内容もそっくりで、本当に出来すぎており感心を超えて尊敬するレベルです。当時一瞬にして拡散されてました!

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出演者が超出世

主演のLindsay Lohanは子役から活躍しておりハリウッドの法則により道を外してしまいましたが…脇を固めた共演者が超出世してます!

まず、学校の女王であるレジーナを演じた Rachel McAdams は、今は実力派女優となり数々の大作に出演しています。

ちなみにオーディションでレイチェルは主役のケイディーを、リンジーローハンは女王レジーナ役を狙っていたそう。子役出身ですでに有名だったリンジーはイメージもあり、いい子の主演を獲得。レイチェルはリンジーより8歳年上で、当時20代で高校生役を演じましたが、レジーナは同年代よりも早熟で大人っぽいので、役にぴったりはまったそうです。

レジーナは意地悪な役ですが、どこか憎めないカリスマ性と気品を併せ持つ魅力的なキャラクターです。

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お馬鹿なカレンを演じたアマンダの飛躍は物凄いです。彼女の記念すべき初映画出演はこのミーンガールズ。とにかくなんでもいいから役が欲しかったとのこと(笑)

この後彼女はレ・ミゼラブルに出演。マンマミーア!ではあのメリル・ストリープと共演。歌声も評価されています。

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最後に

ミーンガールズは、一見するとかわいい白人の若い女の子たちがピンクを着て出てきて、キラキラした学生生活を送る映画に見えてしまうかもしれません。

しかし根底にあるメッセージには、友情・信頼・報復・崩壊・和解・許す心…人生における大事なキーワードがたくさん詰まっています。一度、色メガネをとってこの映画を観るとそうしたメッセージに心が動かされること間違いなしです。

そしてこの映画のいいところは、全然説教くさくないところ。強烈な個性を発するPlasticsたちとそれに振り回される主人公たちがとにかく笑えるので、なぜこの映画がカルト的人気なのか、ぜひ観て理解していただけたらとても嬉しいです!