【まとめ】アジア系アメリカ人が題材・多数出演の映画一覧

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このブログのAsian Starsというカテゴリーでアジア系アメリカ人俳優さんや映画・ドラマについて記事を書いてきましたが、アジア系アメリカ人が題材になっていたり、アジア系アメリカ人の出演者が多いもしくはメインキャラクターを務めている作品のまとめを作ることにしました。

まずこちらは映画の一覧です。随時更新していきます。「出演者が多い」、「メインキャラクターを務める」と言って選出しているのは筆者の独断ですのでその点はご了承ください。

ドラマの一覧はこちらでご覧いただけます。


クレイジー・リッチ!

公開:2018年
原題:Crazy Rich Asians
配信:Netflix (配信終了)、Amazon Prime Video(有料配信)
ジャンル:ラブコメ

あらすじ・概要
主人公のレイチェル・チウは、中国からアメリカに移住したシングルマザーに育てられ、今は大学で教鞭をとる立派な大学教授。恋人のニック・ヤンが友人の結婚式のために故郷のシンガポールへ帰省することになり、同行することに。レイチェルは生まれも育ちもニューヨークのため、アジアに行くのはこれが初めて。ニックはジャンバジュースのスタンプを集めたり、庶民的な行動をとる人物だったので気づかなかったが、実はニックはシンガポールのみならずアジアで有名な裕福な一族の御曹司だった。恋人としてシンガポールについてきたレイチェルだったが、ニック狙いの女性達からは敵視され、ニックの母親は二人の交際に大反対。ニックとレイチェルの未来はどうなるのか?
原作はKevin Kwan著の小説です。Crazy Rich Asiansがこの映画の原作で、China Rich Girlfriend, Rich People Problemsと合わせて3部作の小説となっています。

おすすめポイントと出演者について
「ハリウッド初・オールアジア人キャスト」で大きな話題となった本作。アメリカのアジア人メインの映画を語る上で欠かせない作品となりました。私の個人的な意見としては、映画のストーリーは普通(ニックのような完璧すぎる男性、この世におるんか?と冷静に考えてしまう。笑)だけどファッションや演出、豪華なキャスト陣にはぜひ注目していただきたいです。
主人公レイチェルを演じるのはコンスタンス・ウー。まだハリウッド全体的にアジア人の役が少なかった頃から小さな役を演じたりしてきて、ドラマのまとめ記事でも紹介した「フアン家のアメリカ開拓期」のドラマで主演し、そこから一気に映画の主演を勝ち取りました。
レイチェルのボーイフレンドで大富豪の御曹司を演じたのはヘンリー・ゴールディング。マレーシアとイギリスの血を引く彼は本作が本格的なハリウッドデビュー作でした。この後に映画「シンプル・フェイバー」であのブレイク・ライブリーと夫婦役で共演。本作で一気に知名度を挙げました。
他にも私が大好きなコメディアンのジミー・O・ヤン(人生はお買い得 の コメディアン ジミー・オー・ヤン を徹底紹介!)や、大御所女優のミシェル・ヨー、大御所コメディアンのケン・ジョンなどが出演しています。


サーチ

公開:2018年
原題:Searching
配信:Netflix (配信中)、Amazon Prime Video(有料配信)
ジャンル:ミステリー・サスペンス

あらすじ・概要
ある日、突然姿を消した16歳の高校生マーゴット。父親のデビッドは警察に捜索を依頼する傍ら、パソコンやSNSを手掛かりに自らの娘の痕跡を辿り始める。(Netflix公式サイトより引用)
監督はインド系監督のアニーシュ・チャンガンティ。この作品については公開当時に別の記事で詳しく書きましたので、そちらも併せて読んでいただけたら嬉しいです。(アジア系アメリカ人映画 Search/サーチ 監督・キャスト・あらすじ

おすすめポイントと出演者について
個人的にこの映画はもっと評価されるべきだと思っています!映画のすべてがPCやスマホなどの「画面」上で進んでいく、全く新しい試みで制作された映画です。マーゴットがいなくなった真相を探っていくのですが、その画面上にいろいろなヒントが散りばめられており、推理しながら観ると面白いです!
主演はベテラン俳優でスタートレックにも出演しているジョン・チョ。彼の画面越しの熱演は見ものです。娘のマーゴットを演じるのは、本作が本格的な映画デビューとなったミシェル・ラ。


フェイフェイと月の冒険

公開:2020年
原題:Over The Moon
配信:Netflix (オリジナル作品)
ジャンル:ミュージカル・ファンタジー・SF

あらすじ・概要
大好きなママがよく話していた月の女神がいることを証明したい!豊かな発想力を駆使してロケットを作ったフェイフェイは、大切な思い出を胸に月に向かう。(Netflix公式サイトより引用)
こちらも登場キャラクターは人間は全員アジア系。宇宙では地球外生命体がたくさん出てくるので人種は特定できません(笑)アニメーション作品で、ディズニー映画のように劇中歌が数曲出てきます。ちゅう

おすすめポイントと出演者について
主人公フェイフェイを演じたのは25歳の若手女優キャシー・アン。脇を固めるキャストはベテラン勢でとても豪華なキャスティングとなっています。前述の通りディズニー映画のような構成になっており、歌が上手なキャストが揃っているので聞き応えありです。アニメーションで子供向け作品なので、大人が観るにはちょっと物足りないかも。
一つ前にご紹介したジョン・チョが主人公フェイフェイの父親役、フェイフェイの親戚の叔母役でキミコ・グレン(日米ハーフ女優・キミコ・グレンさんが大好きなので徹底紹介する)が出演しています。


フラワー・ドラム・ソング

YouTubeでフルで視聴できますので、動画を貼っておきます。

公開:1961年
原題:Flower Drum Song
ジャンル:ミュージカル

あらすじ・概要
1958年初演のブロードウェイミュージカルを映画化した作品。なんとリチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマースタイン作詞のゴールデンコンビが楽曲を担当。知らない方のために説明すると、かの有名なサウンド・オブ・ミュージックやオクラホマ!もこの二人が担当しています。中国系アメリカ人小説家C・Y・リーの小説が原作です。
あらすじは、当時「写真結婚」というアメリカにいる中国人と中国本国にいる人が写真だけで婚約・結婚するというシステム(?)があったそうなのですが、中国からアメリカにいる婚約者に父と娘で会うために密入国するところから始まります。その婚約者は他に意中の人がいて…という感じです。

おすすめポイント
1960年代として本当に珍しい、メインキャストほぼ全員アジア系というところ!メインキャラクターの一人を演じるミヨシ・ウメキはアジア系史上初、アカデミー賞にノミネートされた女優さんです。
しかしこの映画の魅力はこの程度に留まりません。ミュージカル映画なので劇中歌とダンスが盛り沢山なのですが、すべてが美しいです。特に振り付けが最高で、特にクライマックスの幻想的なナンバーの優雅さは一見の価値ありです。
ちなみに、主演のナンシー・クワンがとっても可愛いです。どこかでみたことあると思ったら、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドでシャロンが自分が出演した映画を観にいくシーンで、映画の中でシャロンが戦っていた相手がナンシーでした。(The Wrecking Crew という映画)